2009年6月、J-F本部の小森が日本サッカー協会の任命を受けフットサル日本代表コーチ兼通訳に就任。代表監督はあのロサーノ氏の愛弟子ミゲル・ロドリゴ氏。スペインのフットボール文化をモデルにした取組みが本格的に始まった。今後小欄では小森のエッセイを連載していく。6月2日、静岡県掛川市のホテルで初合宿は始まった。J-Fでロサーノ氏と仕事をしてきた自負と、いい仕事をする義務感が勝って緊張はなく、心の高揚だけを感じていた。フットサル日本代表はメディアに取り上げられることがほぼなく、皆さんにはピンとこないだろう。
日本は当面アジアで最強イランに勝利しアジア制覇、さらに2012年W杯でグループリーグ突破が目標だ。最初の練習前、スタッフ全員の自己紹介に続きミゲルから話があった。予め用意していた大きな日本国旗には日の丸部分に招集された選手たちの顔写真が貼ってある。「これが僕ら。日の丸の中にいる者は仲間のために全てを投げ打ち常に最善を尽くせる者だ。それはピッチの中も外も同じ。規律を守るだけでなくこの精神から外れ、赤い丸から外れた言動をとる者は躊躇なく出て行ってもらう。戦術理解度・経験・年齢はそこでは関係ない」ルールがまず明確にされた。通訳しながら日本を代表する重さを傍らで感じた。選手達の反応は薄かったがミゲルは遠慮ない。分かった?納得した?一人ずつ顔をみて確認し終えてようやく笑顔になり終了した。こう書くと厳格な人物をイメージさせるがそうではない。彼の人柄については今後紹介していこう。



