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【東海大会準決勝ROBOGATO戦では先制ゴールを挙げた】

 1月
29日、全日本選手権東海大会準決勝でROBOGATOに敗れたFALCO GIFU F.S.(以下、ファルコ)。全国まであと1勝、というところまでコマを進めたが、及ばなかった。

試合後、会場の刈谷市体育館の隅で打ちひしがれている選手たち。どう声をかけていいものかと思案していたら、東海フットサル連盟関係者が衝撃的な情報を伝えてくれた。「キハラ・タカオ選手、引退らしいよ」 

キャリア20年以上。日本フットサル界の黎明期を知る岐阜の、いや日本のフットサルレジェンドの一人だ。この試合は、そんな彼の競技者としてのラストゲームだった。

是非、彼の言葉を伝えなければ。そんな使命感にかられ、急きょインタビューを申し込んだ。


▼今日のゲーム、先制点を決めましたがチームは敗れてしまいました。
 「ゴールを決めた時は気持ちが良かったけれど、チームが勝つことが一番大切。チームのためにもっともっと力を出したかった。いい試合だったけれどね。残念でした」

▼3回目の全日本選手権出場まであと一歩でしたね。
 「若い人たちと力を合わせれば、いい結果が出ると信じていた。みんなと一緒に全国に行きたかったけれどね」

▼この試合で引退すると聞きました。
 「今年で42歳になります。まだまだプレーはできると思うけれど、練習参加が難しくなってしまった。練習に行けないのに試合には出るのは、一生懸命やっているほかの選手がかわいそう(筆者補足:恐らくは「申し訳ない」という意味の言葉)。自分としても、楽しい時に辞めたいと思っていた」

▼決意を固めたのはいつですか?
 「東海2部リーグの最終節(1月22日)の前。その試合で勝って、来季1部昇格を決められたことには満足しています」

▼日本でフットサルを始めたのはいつですか?
 「日本に来たのは20歳のとき(1990年)。ブラジルでもフットサルをやっていました。アマチュアだったけれどね。来日後、ドゥダやガルシア、シャンジたちが集まっていいチームができました。もっといいフットサルやろうって、みんなでがんばった。天竜リーグでカスカヴェウとも試合しました。マグとの連合チームでスーパーリーグにもエントリー。会場の雰囲気が良かったことを覚えています」

▼2003年度、シブラジル/ピットストップ/レインボー垂井で全日本選手権に初出場していますね。
 「日系ブラジル人と日本人の混成チーム。(現ファルコ監督の)森島や、中島涼太(現花巻)も一緒でした。ベスト4でバンフ東北に敗れたけれど、グループリーグ最終戦は今でもよく覚えています。僕たちは引き分けでも決勝トーナメント進出だった。相手(京阪フットサルクラブ フュンフバイン)に残り1分を切ってから勝ち越しゴールを決められて『あーっ』と思ったけれど、直後にシャンジがすごいゴールを決めた」

▼当時、対戦したカスカヴェウやロンドリーナ、プレデターがFリーグの中核クラブになっています。
 「いいことですね。若い選手にとって、目指せる場所ができた」

▼岐阜のフットサル事情もずいぶん変わったのではないですか。
 「2003年当時はなかなか選手が集まらなかった。今は岐阜県内にもたくさんチームがありますね。森島もすごくがんばっている。ファルコの選手はみんな若いし、これからもっともっと力がつくと思う。(引退後も)ファルコを応援するつもりです」 

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【東海フットサルリーグ2部最終節スリーク浜松戦では、〝陰のMVP〟とも言うべき活躍】

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 1月28日、29日、いよいよ全日本選手権東海大会が行われます。対戦カードは以下の通り。

▼第1日目

1030(静岡第1代表 対 三重第2代表) DELIZIA磐田 vs NASPA四日市
1215~(愛知第1代表 対 岐阜第2代表) 名古屋オーシャンズサテライト vs レインボー垂井
1400~(岐阜第1代表 対 静岡第2代表) FALCO GIFU F.S. vs 大和撫子/VIORA藤枝
1545~(三重第1代表 対 愛知第2代表) MEMBER OF THE GANG vs ROBOGATO

▼第2日目
準決勝 
930~ ①の勝者 vs ②の勝者
1115~ ③の勝者 vs ④の勝者
決勝戦
1430~ ⑤の勝者 vs ⑥の勝者

準決勝の勝者2チームが全国大会に進みます。

今回は、フットサルタイムズさんに速報記事を送らせていただきます。
28日、29日ともできる限り早い段階で写真とコメントなどを入れた速報記事を送信しようと思っています。
明日、明後日はフットサルタイムズさんをチェックしてください。

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 開催日◆2012年1月22日(日)
会場◆静岡県・富士市立富士体育館
試合時間◆前後半20分、ハーフタイム10

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【重圧から解き放たれた試合後のファルコのメンバー。喜びを爆発させた】


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【東海フットサルリーグの〝レジェンド〟の一人、ファルコ・キハラ】

 「嬉しいですね。長く2部にいたのでね」。快勝の後、FALCO GIFU F.S.(以下、ファルコ)の森島周太郎監督は、まさに破顔一笑だった。

2003年度の全日本選手権でベスト4に入ったCIBRASIL/PITSOPを母体に、2007年から「ファルコ」として再出発。2007年度、東海リーグが2部制を敷いて以後、5シーズンを2部で戦ったことになる。

歴史のあるチームだが、常に少人数で戦っている印象だった。思い起こすのは2009年度の2部最終戦。相手は昇格がかかったROBOGATOだった。12人で臨んだロボガトに対して、ファルコは5人。現花巻の中島涼太、この年日本代表候補合宿に召集された中島千博ら、個々の能力は疑いようもないものの、さすがに勝ち目は薄いように思えた。しかし、5人のファルコは足をつりながら驚異的な粘りを見せ、勝利を手繰り寄せる。「どんなもんじゃい!」。中島涼太が試合後に放った一言にしびれた。

「そんなこともありましたね」。森島監督は言った。選手の底上げがなされた今季の戦いぶりに言及したときだった。この日は絶対的フィクソの杉野一徳を欠いていた。しかし、チームは8点を奪って快勝した。総合力の向上が悲願の昇格につながった印象だ。 

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【この日も動きが切れていたファルコ・中村。攻守に貢献度が高い】

ゲームを振り返る。杉野を欠いたファルコだが、ベテランのキハラ・タカオがベンチ入りした。7月24日の第3節ユニアオ戦以来だ。前半は2対1。セットプレーから中島が先制ゴールを奪い、同点にされた後、石神啓が角度のないところから決めて勝ち越した。固さは感じられないが、決定機を何度も外すなど攻撃がちぐはぐな印象だった。 
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【スリークは佐藤のゴールで追いつくも突き放されてしまった】

DFラインにとまどいがあって、うまくプレスがかからなかった。攻撃も攻め急ぎが目立った」(森島監督)という前半だったが、後半は攻守とも見事に修正が施された。

開始早々、右からの中村知郎の折り返しをフロレス・フーリオが冷静に決めて3点目。23分、左サイドで浮き玉パスを受けた中村がニアを抜いて4点目。28分からは立て続けに3連続ゴールを決めて、完全に試合を制圧した。
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【勝ち越しゴールを挙げたファルコ・石神。写真はカウンターから決めた2点目のシーン】

 キハラは動きこそ重そうだったが、絶対的なキープ力、繊細にタイミングを測ったパス、スペースを見つけ出す動きなど「さすが」と思わせるプレーを連発した。得点こそなかったものの、この試合の「陰の
MVP」と言っても良い内容だった。

翌週(1月28日)には全日本選手権東海予選が控える。ファルコは2005年度以来の出場を目指す。「これまではタカオに連れて行ってもらったようなもの。彼もそろそろ年だし、これが最後のチャンスかもしれない。今年はぜひ、僕らがタカオを全国大会に連れて行きたい」。森島監督はそう宣言した。

[試合結果]
FALCO GIFU F.S. 8-2 スリーク浜松/grassgreen SURFGARAGE

[得点経過]
9分 1-0 中島千博(ファルコ)
10分 1-1 佐藤栄祐(スリーク)
18分 2-1 石神啓(ファルコ)
20分 3-1 フロレス・フーリオ(ファルコ)
23分 4-1 中村知郎(ファルコ)
28分 5-1 中島千博(ファルコ)
29分 6-1 中村知郎(ファルコ)
30分 7-1 石神啓(ファルコ)
33分 7-2 酒井隼人(スリーク)
38分 8-2 若山大助(ファルコ)

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【流れを変えたユニアオ・梅田のドリブル。劣勢時の2点に絡んだ】

 

開催日◆2012年1月22日(日)
会場◆静岡県・富士市立富士体育館
試合時間◆前後半20分、ハーフタイム10

 東海フットサルリーグ2部9節の最終試合となったFutsal Clube UNIAO/IFP/UNION(以下、ユニアオ)対LEGARE(レガーレ)。上位を争うファルコ、ゼブラ、名古屋オーシャンズサテライトは勝利を収め、ユニアオは引き分け以上で昇格が決まる状況だった。

 この試合、ユニアオは斎藤九監督を欠いた。指導者講習会の日程とバッティング。かえすがえすも前節のオーシャンズサテ戦の敗北が痛い。負けなければ監督ともども喜べたのだ。前節終了後、斎藤監督は「選手を信じています」と話していた。

 試合開始1分も経たないうちに先制したユニアオだが、以後は暴風雨のようなレガーレのカウンターにさらされる。約5分の間に4点を失い、1対4。自陣でボールを奪うと、田所和幸らが素早く前に持ち込み、外に開いてシュートパスを点で合わせる。レガーレの攻撃はシンプルだが、精度が高い。狙いが分かっていても止められないユニアオは、たまらず6分台にタイムアウトを取った。

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【ユニアオにとっての脅威になりつづけたレガーレ・田所】

 

 「とにかく1点ずつ。ゲームが終わった時に勝っていればいいんだから」。監督のいないベンチで選手同士が申し合わせたユニアオ。持ち前の華麗なボール回しはできているものの、レガーレからすれば「持たせている」展開。カウンターの機会を虎視眈々と狙う。

 前半に1点を返し、2対4でハーフタイムを迎えたユニアオ。このままでは優勝はおろか、昇格も叶わない。「前半は相手のシュートに体を張れなかった。後半は最後まで食らいついて行こうと話した」(キャプテンの織田俊彦)。アプローチに修正を施したユニアオは後半、守備からリズムをつくり着々と加点する。塚原健太、梅田卓也らがタテに勝負するシーンが目立ち始めた。
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【苦しかった前半、追いすがる2点目を決めた荒川博行(左)】


 24分、右サイドで梅田がまたぎフェイントを入れて素早いシュートパス。これを伊藤雅典が合わせて1点差。25分、またしても梅田が右サイド深い位置から放ったシュートがDFにあたってゴールイン。これで同点。勝ち越しゴールまでは少し間があったが34分、カウンターから伊藤が倒れ込みながらシュートを決め、この試合初めて勝ち越した。

 ゲームは6対4でユニアオが勝利。ユニアオは結成8年目で悲願の東海1部昇格を決めた。「目標を達成できてホッとしている。結果的には開幕から1位の座を譲らなかったが、終盤はその位置にプレッシャーを感じていた」(織田)。追われる怖さ、何が起こるか分からない最終節、監督の不在。不確定要素もあったユニアオだが、クロスゲームをものにした。「狙った結果を出す」のは思いのほか難しい作業。ユニアオは価値ある優勝を手にした。 

 

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【ダメ押しの6点目を決めた塚原は、サポーターにアピール】

 

 

 織田は「1部に行くからには優勝を目指す」と来季の抱負を語った。分厚い選手層と、サポーターを含めた一体感。東海1部にまた1枚、役者が加わった。

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【ユニアオは試合後、一体となってハイタッチ】

 

[試合結果]
Futsal Clube UNIAO/IFP/UNION 6-4 LEGARE

[得点経過]
0分 1-0 織田俊彦(ユニアオ)
1分 1-1 細野裕貴(レガーレ)
3分 1-2 坂本竜也(レガーレ)
4分 1-3 上村崇祥(レガーレ)
6分 1-4 田所和幸(レガーレ)
16分 2-4 荒川博行(ユニアオ)
24分 3-4 伊藤雅典(ユニアオ)
25分 4-4 梅田卓也(ユニアオ)
34分 5-4 伊藤雅典(ユニアオ)
35分 6-4 塚原健太(ユニアオ)

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【試合終了直後のユニアオベンチ。感極まって涙する選手もいた】

 

開催日◆2012年1月22日(日)
会場◆静岡県・富士市立富士体育館
試合時間◆前後半20分、ハーフタイム10 

東海フットサルリーグ2部は1月22日、最終節となる第9節の5試合を行った。

勝てば1部昇格が決まるFutsal Clube UNIAO/IFP/UNIONLEGAREに逆転勝利。今季の2部優勝も決めた。FALCO GIFU F.S.も、スリーク浜松/grassgreen SURFGARAGEに快勝し、1部昇格を決定づけた。

3位のXEBRA、4位の名古屋オーシャンズサテライトは、1部7、8位のNASPA四日市、Emerson. FCとの入れ替え戦に進む。 得点王は17ゴールの佐野敦司(XEBRA)。 

[東海フットサルリーグ2部第9節の結果]
名古屋オーシャンズサテライト 5-4 Estrelado/いちまるスポーツヴィラ/焼津FS倶楽部 samurai futsal/delasal 3-2 Force Futsal ISE
XEBRA 6-0 Sallista/BDF
FALCO GIFU F.S. 8-2 スリーク浜松/grassgreen SURFGARAGE
Futsal Clube UNIAO/IFP/UNION 6-4 LEGARE 

[順位表]
1)Futsal Clube UNIAO/IFP/UNION 勝ち点22 +23
2)XEBRA  勝ち点21  +21 
2)FALCO GIFU F.S. 勝ち点21 +10 ※直接対決でXEBRAに勝利しているため、昇格の権利を得た
4)名古屋オーシャンズ サテライト 勝ち点19 +22
5)Force Futsal ISE 勝ち点13 +20
5)samurai futsal/delasal 勝ち点13 -13
7)LEGARE 勝ち点12 -5
8)Estrelado/いちまるスポーツヴィラ/焼津FS倶楽部 勝ち点9 -9  
9)Sallista/BDF 勝ち点3 -29
10)スリーク浜松/grassgreen SURFGARAGE 勝ち点0 -40

 

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【試合後、ファルコのメンバーは森島周太郎監督を胴上げ】

 

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【高いテクニックでゴールを量産したゼブラ・佐野。最終節でハットトリック達成】

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 17分、相手選手と交錯したゴレイロ世古口真一が鼻骨骨折。控えゴレイロがおらず、横内が代役を務めた】

開催日◆20121225日(日)
会場◆愛知県・大洋薬品オーシャンアリーナ
試合時間◆前後半20分、ハーフタイム10 

この日の最終試合はForce Futsal ISE(以下、フォース)とスリーク浜松/grassgreen SURFGARAGE(以下、スリーク)の対戦。5試合目、しかも非常にテーマの見いだしにくい顔合わせだ。

フォースは現在5位で昇格の可能性がある4位までは勝ち点3差。だが、4位名古屋オーシャンズサテライトに直接対決で敗れているため、例えこの試合に勝ち、次節で勝ち点で並んだとしても順位に変動はない。

一方のスリークはここまで未勝利。すでに県リーグ降格が決まっている。こうした試合は、えてして「ダレ」る。試合をする側はもちろん、取材者側もだ。自然光が差し込むオーシャンアリーナだが、この時間はすでに日も落ちていた。館内の寒さも相まって、正直なところ「早く帰りたい」という気持ちが募っていた。 

ところが、そんな筆者の襟首をつかんでひきずりまわさんばかりの気合いを見せたチームがいた。フォースだ。
 6分の池山隼也を皮切りに、これでもかといわんばかりのゴールラッシュ。前半10分あたりまではスリークも惜しいチャンスをいくつかつくっていたが、以後の30分はフォースの勢いにのみ込まれてしまった。

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【前後半とも最初のゴールを奪ったフォース・池山】
 

17分にはただ一人のゴレイロ・世古口真一を失うも、横内亮太が代役を務める。第2PKこそ決められたものの、後半はゴレイロの経験があるという世古口尚也がゴールを死守した。

10点取っても攻撃の手を緩めないフォース。仕掛ける、シュートを打つ。急造ゴレイロは「絶対にゼロで終わるぞ」と叫んでいる。結局12点取った。後半は零封した。だが、いくら得失点の「貯金」をしても上位進出はならない。ゴールのたびに歓喜に沸くフォースの面々を見ながら、「なぜ」という思いがあった。

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【後方でボールをさばき、前方に進出してシュートを打つ。この日もチームのかじ取り役だったフォース・横内】
 

試合後の横内との対話で腑に落ちた。「試合前にね、ミーティングしたんですよ。リーグ戦で4位以内に入れなかったこと、選手権県大会で負けたこと。今年最後のゲームで全部悔しさを晴らそうって」。さらに続けた。「例えどんな状況だって、試合を見てくれている人に『フォースっていいチームやな』って思われたい。そのためには自分たちがやれることをやらなきゃ」

「消化試合」であることは動かしがたい。でも、熱い気持ちをチームとして表現できれば、観客は引きつけられる。この日のフォースのメンバーには、勝敗と同等に大切なものがあることを教えられた。

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【5ゴールと大爆発した小久保武。一気にリーグ得点ランキング3位に浮上した】

 

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【狭いコースを狙うフォース・世古口尚也。後半はゴレイロを務めた。安定感があった】



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 【昨季、一昨季の静岡県リーグ得点王だったスリーク・高柳英明は今季ここまで3ゴール。最終節、ファルコ相手に真価を発揮してほしい】

 

[試合結果]
Force Futsal ISE  12-1 スリーク浜松/grassgreen SURFGARAGE  

[得点経過]
6分 1-0 池山隼也(フォース)
13分 2-0 世古口尚也(フォース)
15分 3-0 森井俊介(フォース)
17分 4-0 小久保武(フォース)
18分 4-1 金原悠人(スリーク)
20分 5-1 池山隼也(フォース)
22分 6-1 横内亮太(フォース)
24分 7-1 森井俊介(フォース)
24分 8-1 加藤周平(フォース)
32分 9-1 小久保武(フォース)
34分 10-1 小久保武(フォース)
37分 11-1 小久保武(フォース)
38分 12-1 小久保武(フォース)

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【スピードでチャンスを演出した焼津・大石直紀】

開催日◆20111225日(日)
会場◆愛知県・大洋薬品オーシャンアリーナ
試合時間◆前後半20分、ハーフタイム10
 
今季開幕前は1部昇格候補とも目されたEstrelado/いちまるスポーツヴィラ/焼津FC(以下、焼津)。だが開幕戦でユニアオに0対7で敗れたダメージが大きく、以後4連敗。完全に目算が狂った。東海2部リーグは下位2チームが県リーグに降格する。ここまで勝ち点6の焼津は、不本意な「残留争い」に巻き込まれた格好だ。
 
第8節の相手は岐阜県リーグから昇格したSallista/BDF(以下、サリスタ)。ここまで1勝と、こちらも苦しいシーズンを過ごしている。この試合に敗れると降格が決まる。
「立ち上がりは相手の気持ちが上回っていた」(焼津・内藤修弘)。前半は常にサリスタに先手を取られる展開だった。焼津は終盤に大石直紀、浦輝が連続ゴールして3対3として帳尻を合わせるも、相手ボールになったときの切り替えが遅い。サリスタが少ないチャンスをモノにした印象だった。
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【ハットトリックを達成したサリスタ・水野。小柄だが攻守に体を張ったプレーを見せた】
 
後半もサリスタがまずリード。20分、キャプテンの水野裕がこの日3点目を突き刺す。4対3。焼津はボール保持率こそ高いものの、サリスタの体を張ったDFに手こずる。スコアが動かぬまま30分が経過。このままでは実質的に降格圏に入ってしまう。
事態を打開したのはベテランだった。30分、混戦から名取栄治が押し込んで同点。さらに31分、自陣から内藤が出したスルーパスに大石が反応し、中で名取が合わせてついに逆転を果たした。
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【前線でよくボールを収めていた焼津・那須野佑哉。可能性を感じるシュートを何本も放った】
 
試合は6対4で焼津勝利。これで東海2部残留を決定づけた。試合後の内藤は「なんとか決めた、という感じ」と苦笑いだった。最終節は名古屋オーシャンズサテライトが相手。「残留を決められたことで、来シーズンに向けてのプランを試すことができる」。この日1ゴールずつを決めた大石、浦、薮崎らの、さらなる飛躍に期待がかかる。
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【後方でゲームメイクに腐心した焼津・内藤。足元の技術の高さはリーグ屈指】

 
[試合結果]
Estrelado/いちまるスポーツヴィラ/焼津FC 6-4 Sallista/BDF
 
[得点経過]
2分 0-1 水野裕(サリスタ)
3分 1-1 奥山泰博(焼津)
10分 1-2 水野裕(サリスタ)
15分 1-3 阿部遊民(サリスタ)
16
分 2-3 大石直紀(焼津)
16分 3-3 浦輝(焼津)
20分 3-4 水野裕(サリスタ)
30分 4-4 名取栄治(焼津)
31分 5-4 名取栄治(焼津)
38分 6-4 薮崎真孝(焼津)
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【サムライ・香川勝利と競り合うゼブラ・佐野(
右)DFにも貢献した】

開催日◆20111225日(日)
会場◆愛知県・大洋薬品オーシャンアリーナ
試合時間◆前後半20分、ハーフタイム10
 
今年1部から降格したチームの顔合わせは、XEBRA(以下、ゼブラ)の圧勝に終わった。FP5人で戦ったsamurai futsal/delasal(以下、サムライ)は力尽きた。
 
現在3位だが上位のユニアオ、ファルコに敗れているゼブラ。勝ち点は接近しているものの、両チームに直接対決で敗れているため、「すでに(3~4位が進出する)1部下位との入れ替え戦に照準を合わせている」(保田健二朗監督)という。前節には約半年ぶりに小池良平が出場し、今節のメンバーリストには、かつて静岡県選抜に選出されたこともある点取り屋の沢渡弘晃(元LOCO☆)も名を連ねた。1部復帰へ、着々と布石を打っている。
 
開始から1分たたない間に試合が動く。左サイド、ライン際でボールを持ったゼブラ・佐野敦司が狭いシュートコースを狙って左足シュート。これがゴールに突き刺さった。
早い時間の先制点は、ゼブラに余裕をもたらした。「サムライは人数は少ないけれど、失点は多くないチーム。そこにどれだけやれるかがテーマだった」(保田監督)。ミゲル・ジャパンばりのY字形のフォーメーションで相手の攻撃を受け止めると、個人技のある佐野、スピードある榎戸亮介らを中心に、ボールを前に運ぶ。3分、右サイド沢渡の突破から榎戸が中で合わせて2点目。10分にも同じような形から大内真→沢渡で3点目。サムライ・山田悠貴にゴールを許すものの、17分にはまたしても大内のお膳立てから高橋良がゴールを陥れ、4対1で折り返した。

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【2ゴールをマークしたゼブラ・榎戸。クネッとした独特なドリブルが目を引く】
 
主導権を握ったゼブラ。後半は本格復帰して約1カ月という小池をスタートから起用する。
21分、ペナルティエリア少し外からの右足トウで5点目を自らゲット。左足にサポーターを装着。さすがに体は重そうだ。だが縦横無尽に相手を切り裂くパス、シュートの数々で、ピッチの主役に躍り出た。30分に今日2点目を挙げると、すっかり相手を「ちゃぶり」にかかる。佐野、大内、榎戸と組んだセットで創造性豊かなパス回しを披露する。
9対1となった37分、この日の白眉とも言えるパスがさく裂する。自陣でボールキープした小池は、右サイドを走る榎戸へ向け、ロングパス。時間、距離を瞬時に計算した糸を引くようなパスは、一発で相手の裏を取り、かつ最高スピードに達した榎戸の前にピタリ。ダイレクトで打ったシュートは、きれいにゴールに収まった。
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【後半、輝きを見せたゼブラ・小池。足を引きずるシーンもあったが気持ちを込めて全力プレー】
 
「シーズン当初は佐野の個人技による得点が多かったが、このところゴールへのプロセスが多様化している。榎戸ら若手も育ってきている」(保田監督)。上位2チームがそろって敗れ、自動昇格の可能性も出てきた。

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【カウンターでボールを持ちこむ堀智哉。FP5人はさすがに苦しいサムライ。せめてもう1人いれば
・・・】
 
[試合結果]
XEBRA 10-1 samurai futsal/delasal
 
[得点経過]
0分 1-0 佐野敦司(ゼブラ)
3分 2-0 榎戸亮介(ゼブラ)
10分 3-0 沢渡弘晃(ゼブラ)
15分 3-1 山田悠貴(サムライ)
17分 4-1 高橋良(ゼブラ)
21分 5-1 小池良平(ゼブラ)
30分 6-1 小池良平(ゼブラ)
30分 7-1 沢渡弘晃(ゼブラ)
32
分 8-1 佐野敦司(ゼブラ)
32
分 9-1 大内真(ゼブラ)
37分 10-1 榎戸亮介(ゼブラ)
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【ハットトリックを達成したレガーレ・山崎(右)。動き出しの早さで
DFをぶち抜いた】

 開催日◆20111225日(日)

会場◆愛知県・大洋薬品オーシャンアリーナ

試合時間◆前後半20分、ハーフタイム10

第3試合でユニアオが名古屋オーシャンズサテライトに敗れた。この時点で第4試合を戦う2位FALCO GIFU F.S.(以下、ファルコ)に首位浮上の目が出てきた。もちろん、勝てば自動昇格決定。ゴール裏には岐阜からサポーターが詰めかけ、選手たちの名前を記した横断幕が掲げられた。アップ時の選手たちの表情は活気に満ちていた。 

対戦相手のLEGARE(以下、レガーレ)は三重県津市が本拠。今季昇格したばかりのチームだ。だがこの試合では、実績で上回るファルコを相手に終始リードを奪って見せた。
 2分、キックインから山崎弘樹が先制点を奪うと、同点にされた11分にはカウンターから細野裕貴とのコンビプレーで坂本竜也がゴール。前半の終盤には細野、田所和幸にもゴールが生まれ、前半を4対1で折り返す。 

「テクニックがある選手が多いので、相手の方がボール保持率は高くなる」という田所の予測通りの展開。だが攻撃型チームの宿命か、ファルコは受けに回ったときのもろさを露呈した。4点目が顕著だった。自陣からドリブル突破する田所を止めるどころか、スピードを緩めることもできない。そのままゴールまで持ち込まれ、シュートを打たれた。 

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【後方からの攻め上がりを見せるレガーレ・田所(中央)。1ゴールをスコア】

 

ファルコも後半は押し返す。持ち前の攻撃力が爆発した。中島千博のカットインシュートを皮切りに、約8分の間で立て続けに3ゴールを奪い、追いついた。レガーレはエリア外でファールを連発するなど苦しい展開だ。

あとひと押しでファルコ勝ち越し。そんな雰囲気も漂い始めた31分、試合を分けるゴールが決まる。レガーレゴール前でのFKのこぼれをレガーレ・山崎が拾うと、ピッチ中央を切り裂くようにまっすぐドリブル。ファルコDFは対応が一歩後れ、追うしかない。山崎は加速の早さで先んじ、ついにゴレイロも交わして5点目をゲットした。 

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【果敢にゴールを狙ったファルコ・中島。左右から強いシュートが打てる】


我慢の時間をくぐり抜けたレガーレ。直後に中島千博の同点ゴールが決まるも、流れは渡さず2点を追加。結局、7対5でファルコをねじ伏せた。
 レガーレは今季4勝目を挙げ、東海2部残留が決まった。「昇格組にしか勝っていなかった。上位のチームに勝ったことは大きな自信になる」と田所。「格上」相手にも、落ち着いてボールをつなごうとする姿勢が印象的だった。

敗れたファルコだが、次節も「勝てば自動昇格」という条件は変わらない。1月下旬には全日本選手権東海大会も控えている。苦い結果を「良薬」とすることができるか。選手たちの奮起に期待したい。

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【持ち前のキープ力でチャンスをつくったファルコ・中村知郎(中央)】


[試合結果]
LEGARE 7-5 FALCO GIFU F.S

[得点経過]
2分 1-0 山崎弘樹(レガーレ)
7分 1-1 フロレス・フーリオ(ファルコ)
11分 2-1 坂本竜也(レガーレ)
16分 3-1 細野裕貴(レガーレ)
18分 4-1 田所和幸(レガーレ)
20分 4-2 中島千博(ファルコ)
24分 4-3 杉野一徳(ファルコ)
28分 4-4 田中秀和(ファルコ)
31分 5-4 山崎弘樹(レガーレ)
32分 5-5 中島千博(ファルコ)
33分 6-5 山崎弘樹(レガーレ)
34分 7-5 坂本竜也(レガーレ)

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【「ホーム」で勝利を収めた名古屋。試合後、観客に挨拶】


開催日◆
20111225日(日)
会場◆愛知県・大洋薬品オーシャンアリーナ
試合時間◆前後半20分、ハーフタイム10 

この日屈指、いやシーズンを通じても1、2を争うだろう好カードが、第3試合に組まれた。名古屋オーシャンズサテライト(以下、名古屋)対Futsal Clube UNIAO/IFP/UNION(以下、ユニアオ)。ユニアオはここまで無敗。この試合に勝てば来季の1部昇格が決まる。

 だが、名古屋とて負けるわけにはいかない。なんと言ってもこの会場は正真正銘の「ホーム」である。エンブレムやスポンサーへの責任もある。「絶対に負けられないという、トーナメントのような気持ち」(キャプテン・香村慧)で試合に臨んだ。 

序盤はユニアオペース。両チームのサポーターの声がアリーナ内に交錯する。名古屋の選手たちは若干雰囲気に飲まれたか。味方同士の距離を測りかねている様子だ。

劣勢の名古屋だったが、電撃的なゴールが生まれる。5分、ハーフラインでボールを奪った柄澤将太がスピードに乗って右ライン沿いを独力突破。ゴールラインぎりぎりから折り返した早いクロスが、ユニアオのオウンゴールを誘発する。

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 【攻守にわたってバランスに気を配る名古屋・松木。フットサルファン好みの選手だろう】
 

 名古屋はこの1点で本来の姿を見せ始める。直後にユニアオ・平宮成泰に「恩返しゴール」を決められるが、前半の後半あたりからは、寄せの早さでユニアオのボール回しを封じ込めにかかる。ユニアオはボールを保持しつつも、ラインが下がり出す。攻撃のサポート以上に名古屋の「守備のサポート」が速い。

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【先制された直後に同点ゴールを撃ち込んだユニアオ・平宮(右)】 


 9分には杉浦暢亮
と北嶋佑一の超高速カウンターが決まって勝ち越し。13分、右キックインから虚を突いた北嶋のシュートがネットを揺らして2点差。17分には右CKから逆サイドの伊藤尚人にボールが渡り、3点差。名古屋は前半終了間際に1点を失うものの、完全にゲームの主導権を手中に収めた。

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  【振りの速いシュートで何度も相手ゴールを脅かした名古屋・北嶋】


 後半も統率された名古屋の守備が光る。中盤のイーブンボールも、競り合いの強さを生かしてほぼ制圧。ユニアオは残り約7分という早いタイミングでパワープレーに入るが、前2枚後2枚真ん中に1人という形は「僕らがいつもやっているのと同じ」(香村)だったこともあり、名古屋に難なく守りきられてしまう。

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【ユニアオは2点差をつけられ、残り7分からパワープレー開始。稲垣秀恭がゴレイロ】 


 結局、パワープレー返しで2点が入り6対2で名古屋が勝利した。
 
 「立ち上がりは相手のプレスを回避できない時間帯が続いたが、ピッチ内で気付いて修正できた。先制ゴールで自分たちを落ち着かせることができた」と香村。一見スムーズにも見えるユニアオのボール回しだったが、回せば回すほどゴールへの可能性が低下していくような錯覚にとらわれた。それほど名古屋のプレッシングはハマっていた。運動量も落ちなかった。

第9節に昇格が持ち越しとなったユニアオ。次節は斎藤九監督が所用でベンチ入りできないが、勝って優勝を決め、自動昇格に花を添えたいところだ。 

[試合結果]
名古屋オーシャンズサテライト 6-2 Futsal Clube UNIAO/IFP/UNION

[得点経過]
5分 1-0 オウンゴール
6分 1-1 平宮成泰(ユニアオ)
9分 2-1 杉浦暢亮(名古屋)
13分 3-1 北嶋佑一(名古屋)
17分 4-1 伊藤尚人(名古屋)
18分 4-2 荒川博行(ユニアオ)
35分 5-2 松木裕功(名古屋)
39分 6-2 香村慧(名古屋)

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著者プロフィール

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橋爪 充
1969年12月7日生まれ、静岡市出身。「フットサルLife」編集を経て故郷の新聞社へ。本業とは別に東海エリアから主に地域リーグの情報を発信。「東名阪フットサル大動脈」完成を夢見る。

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