新聞の最新情報バックナンバープリント 全国レディース2011年1月25日(火曜日)

全国レディース

  • 125日 火曜日

決勝対戦カードはFUNフットサルクラブLadies対Bardral URAYASU F.S Las Bonitas(以下浦安)。チーム名称の変更はあるものの決勝で対戦するのは3回目でいずれもFUNが勝利している。関東大会で浦安が勝利する事もあったが既に全国大会出場を決めた後の戦いであり、ここぞという時にはいつもFUNが壁として立ちはだかる。両チーム共に3日で5試合目となりかなり疲労が蓄積されてきている。また、決勝戦は20分プレイングタイム、更に40m×20mのフルコートにサイズチェンジし、総合力が問われる戦いとなった。

 

FUN先発はGK①手塚選手、⑥宇津木選手、⑦高橋選手、⑩中島選手、⑭小野選手。対する浦安はGK⑫本多選手、④小林選手、⑪吉川選手、⑬阿部選手、⑭高橋選手で両チーム先発10人の内今回の日本代表メンバーが半数を占めた。試合開始早々浦安は引き気味に守るが、ファーストシュートをFUN⑩中島選手が放つ。ゴールポスト脇に外れるがこれで両チームのボルテージが上がった。浦安はシンプルにPivoの位置に張る⑪吉川選手へ早めにボールを入れる。浦安のシュートをブロックするとキャプテン⑭小野が珍しくガッツポーズを見せた。さすが決勝戦、気合いの入れ方がうかがえる。一方のFUNは当初Pivoを置いて昨年までによく見られた形で攻撃を組み立てる。

先制点はFUN⑦高橋選手。左サイドアラの位置にいた⑦高橋選手はサイの形で中央に侵入。ディフェンスに一瞬体を早く入れられるがあきらめずに倒れこみながら右足の先でわずかにボールに触れる。このボールがシュートコースを消そうと前に位置していたGKの頭の上を越え、ちょうどループでゴールネットを揺らした。浦安は失点後に前からプレスをかけるようになる。しかしオスカー監督が旋回(ヘドンド)、ボックス(クワトロ)と細かく指示を出し、これを回避する。そして前半15分⑩中島選手が左サイドから中央へ切り込み思い切り右足を振り抜くとポストに当たりながらもゴールネットに吸い込まれた。前半はFUNがペースを握ったまま2-0で折り返す事となった。

後が無い浦安は後半開始早々から積極的にプレスを行なう。これが功を奏したか後半6分、シュートのこぼれ球を⑪吉川選手が押し込み、ここから浦安が攻勢に出る。しかし積極的なプレスが災いしてか後半13分には5ファールとなってしまい、すぐさま6つ目のファールを犯してしまう。キッカーはFUN⑩中島選手だったが、浦安GK⑫本多選手のセーブで事無きを得る。プレスのやや弱くなった所をFUNが勝負をかけるが、3連続シュートを浦安GK⑫本多選手が続けざまに止めるなど試合がヒートアップする。そんな中でも後半18分にFUNがタイムアウトを取り、オスカー監督が落ち着いて残り時間の戦い方を指示。再開後は再度浦安がファールを犯し第2PKを得るが、自らのファールを帳消しにするGK本多選手のファインセーブで応酬。時間のない浦安はGK⑫本多選手のロングボールで攻め、バックヘッドがクロスバーを叩くなど惜しい場面もあったが、このままタイムアップ。FUNが歓喜の瞬間を迎えた。

スコアは最小点差ではあったが、フットサルの質、選手層、運動量には点差に見えない差を感じた。浦安の米川監督は試合前「FUNの手の内は分かっている。自分達の力を出すだけ。」と語っていた。分かっていても倒せない、これがFUNの強さだと感じた。3日間に渡る全日本女子フットサル選手権はFUNフットサルクラブLadiesの5連覇という偉業達成で幕を閉じる事となった。

 

オスカー監督の談話

引いて守って来る事は想定していた。FUNも引き気味にしていたのはGKのスローがあるのでコンパクトな守備を考えていた。監督就任の4月から全日本を目標にチーム作りをしてきていたので優勝できたのは本当に嬉しい。若い選手が本当にレベルアップしてくれた。そしてベテランがフォローやアドバイスもしていたので今大会のMVPはいない。全員で獲った優勝。それは金曜から愛知県まで来てくれたサポーターも含めて。最高のサポーターに本当に御礼を言いたい。

大会を見るとフットサルをするチームが少ないのかなと感じた。サッカーのスキルはあるもののゲームを組み立てるチームは僅か。リスクを減らす為のロングボールとかキックインからのシュートも全て悪いとは言えないが、そればかりでは観客もつまらないと思う。もっとフットサルにチャレンジして欲しいと感じた。今回も4強に残ったのは関東が3チーム、関西が1チームだったからもっと他地域も頑張ってもらって大会のレベル自体が上がって欲しいな。

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日本女子フットサル代表 2-0 愛知県選抜

 

本日の日本代表のベンチ入りメンバーは実質7名だった。決勝進出したFUNと浦安のメンバーもいたものの試合には出場しなかったからだ。対する愛知県選抜は12/23(祝)愛知県内で行なわれる全国選抜大会であるトリムカップ東海大会に挑む為に結成されたチーム。良い腕試しの機会になる。

日本代表は立ち上がりからボールを大切に繋いで攻撃を組み立てる。そして後方からはGK神原が大きな声でのコーチングで守備を引き締める。準決勝で敗退した④渡辺夏選手、⑧井野選手、⑪江口選手もフル稼働。疲れも多少見えたが笑顔で元気にピッチを駆け回っていた。愛知県選抜も前からのプレスに対してワンツーで回避するなど早い判断やコンビネーションで押し込む場面もあったが、日本代表の守備網を破る事はできなかった。試合は前半6分に③小櫻選手、そして⑥井野選手が得点し日本代表が2-0として勝利し貫禄を見せた。

またエキシビジョンマッチの前に女性向けスクールが行なわれた。参加者には小学生、中学生も多く、代表最年少の⑨横山選手が小さな子とボールを蹴っている姿はとても微笑ましく見えた。

 

中村監督の談話

今回急遽であったが、日本代表の凱旋試合を行なう事ができて関係者には本当に感謝している。今回の2連覇で日本サッカー協会の評価も高い。今は強化も大切だが、普及も必要だと思っている。スクールにも選手自ら率先して協力してくれた。相手となってくれた愛知県選抜も足元の技術もあり、選抜チームとしてはレベルが高いと感じた。

女性を教える上で必要な事はやはり勝つ事を目標に掲げ、その目標に向かっていかに楽しく、飽きさせないようにして継続して練習できるかだと思う。今回参加の大会に女性指導者がいなかったのは残念。同姓にしか分からない部分もあり、日本代表の2連覇は石森コーチがいてくれたからこそという思いもあるので、今後女性指導者の育成についてもいろいろ検討したい。

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CAFURINGA BOYS東久留米 1-5 Bardral URAYASU F.S LAS Bonitas

 

関東大会の準決勝と同じ対戦となった両チームの戦い。お互いにPivoを使う戦術を持つチームだが、浦安は中央で、CAFURINGAはサイドに流れて起点を作る形をそいぞれ得意としている。前半立ち上がりからCAFURINGAは⑥渡辺夏選手をそして浦安は④小林選手を起点として攻撃を組み立てる。今までの予選リーグとは異なりしっかりボールをまわして隙を見て縦にボールを入れる、または1対1からのドリブル突破で勝負する。一進一退の攻防は続くが先制点は浦安⑪吉川選手。更に⑪吉川選手は前半19分にも追加点を取り2-0でハーフタイムに入った。

後半も序盤は積極的にシュートを狙うCAFURINGAに対して守備ラインを細かく変えてボールの取りどころを変える事で勢いに乗らせずにGK⑫本多選手を中心にCAFURINGAの攻撃を跳ね返す。次の得点も後半7分浦安⑪吉川選手が決め。この試合ハットトリックを達成。後のなくなったCAFURINGAは後半15分に⑥CAFURINGA渡辺夏選手が得点し1点を返す。勢いに乗ろうとした所だったが、すぐさま浦安⑧岡林選手が得点しまたもや3点差。更に後半16分にも浦安⑭高橋選手がダメ押し点を決めて勝負あり。最後はまえがかりになったところを巧みに得点した浦安に軍配が上がった。

 

浦安 米川監督の談話

(この時点でFUNが勝利していた)FUNとは何度もやっていて手の内は分かっているので特にFUN対策はしていない。自分達のフットサルを信じて戦うだけ。元々各選手慢性的な怪我を抱えていて3日目ともなると満身創痍の状態。うまく選手を組み合わせて起用してきたが、選手の疲労は感じている。しかしそれはFUNも同じ事。とにかく勝って優勝したい。

 

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まずは日程について。以前は男子も同様に3日間開催としていたが、現在は2週間6日間の開催へと変更されている。やはり決勝以外はピッチが狭いとはいえ、3日間で5試合というのは移動の疲労も加えるとかなり厳しいだろう。それであれば男子のように2週間に渡って開催し、40m×20mのピッチでのプレーを望みたい。それは各チームのプレースタイルにも言える。今回FUNのオスカー監督が言うようにいわゆるフットサルの戦術を使って戦うチームが少なく、ドリブル主体、GKからのロングボール主体とするチームが多かった点。ピッチが広くなるとごまかしが効かなくなる。カウンターは増えるだろうが、それゆえにミスを極力減らす為にチームとしての戦術、意思統一へも取り組む必要が出てくる。普段サッカーを並行して行なっているチームが多いとはいえ、そのスキルをフットサルに生かしきれているとは言い難いように感じてしまう。そこには指導者の問題もあるだろう。まだまだフットサルはマイナースポーツであり、サッカーの影に隠れてしまうのは仕方の無い事ではあるが・・・

この大会でとても気持ちの良い瞬間が数多く見られた。勝ったチーム、負けたチーム関係なく、チームのサポーター、応援団がお互いにエールの交換を行なっていた点だ。例え負けても相手チームのサポーターの前で挨拶をしそれにサポーターもコールで返す。これはFリーグでも行なわれているとても大切にしたい文化だと思う。ラグビーで言う「No side」といったところか。フットサルはマイナースポーツだが、それが故にみんなで大切にしたい、盛り上げて行きたいという雰囲気を感じる。サポーターのフェアプレイにも拍手をしたい。

FUNは5連覇を果たしたが、日々進化している。他のチームとの差はかなりあるように感じてしまった。FUNを倒すには何か根本的に考えを変えなくてはいけないのだろうか?そう考えてしまった全日本女子フットサル選手権だった。

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FUNフットサルクラブ Ladies 4-4(PK3-1) arco-iris

 

FUNとarco-irisは昨年も全日本の準決勝で対戦。この時は8-3でFUNが優勝した。しかし大会を通じてFUNから得点を挙げたのはarco-irisだけだった。今年もここまでFUNは無失点。arco-irisの攻撃力がどれだけFUNに通用するのかが試合の焦点になると予想された。

試合開始からarco-irisはこれまどの戦い方と同様にキックインからのシュート、そしてPivoに位置する⑪江口選手へのロングボールを主体に攻撃を組み立てる。前半3分の先制点はそのarco-iris⑪江口選手がFUNのゴールネットを揺らした。今大会初失点、そして初めて先手を取られてしまったFUNだが、ここから建て直し攻撃のリズムを作る。いつものようにオスカー監督の指示の下でボールを動かしゴールへのルートを探す。そして前半7分にFUN⑨四宮選手、続いて前半8分に⑦高橋選手が得点し逆転しペースを掴んだまま前半を終えた。

 

後半に入りいきなりのFUN⑥宇津木選手の追加点で突き放すが、後半8分にようやくarco-iris⑪江口選手が1点を返し反撃ムードが漂う。後半14分にFUN⑩中島選手が加点し再び2点差とするが徐々に打ち合いの様相を呈してきた。試合自身もヒートアップする。コートがそれほど広くない事もあり、arco-irisの素早い寄せと厳しいチャージで徐々にFUNを押し込んでいく。そして後半18分にゴール前のこぼれ球を⑪江口選手が押し込み1点差に、そしてとうとう残り9秒、ゴール前混戦から転がってきたボールに対して⑨関灘選手が放った豪快なシュートがゴールを突き刺しとうとう土壇場でarco-irsが追いついた。公式記録ではこの試合45本目となるシュートがFUNを追い詰めた。

準決勝は同点の場合、延長戦はなくそのままPK戦に突入する。同点の勢いそのままの押せ押せのarco-irisは後攻、FUNが先攻となった。FUNは一人目、二人目が連続失敗するが、それに付き合うようにarco-irisも連続失敗をしてしまう。特に味方が失敗した後のPKは緊張するものだが、FUNのGK①手塚選手の気合いは相当なものだった。3人目はお互い決めた後の4人目両チームの背番号⑥がキッカーを務めた。先攻のFUN⑥宇津木選手は見事に決めたが、arco-iris⑥井野選手はクロスバーに当てて外してしまう。FUN5人目⑩中島選手のPKが決まった瞬間、FUNの決勝進出が決まった。

 

arco-irisは特定の選手のシンプルな形からのシュート、そしてPivoへのロングボールという二つの戦法を実直に遂行している。しかし狙っての得点かというと何とも言い難い。例え壁があっても思い切り打てばどこか抜けれかもしれない、またこぼれ球が良い場所に転がれば再度シュートを打てるかもしれないと考えていると予想される。誤解を受ける事を覚悟して言えば、それは事故的な得点とも取れなくはない。しかしその戦法を貫く事でFUNをギリギリまで追い詰めた事も事実だが限界も感じているだろう。逆に考えればこれだけシンプルな攻撃でもここまでできた。この特徴を生かす為の戦術、ボール回しを会得したらもっとチーム力が上がるのではないだろうか。フットサルの定義は難しい。フットサルの面白さは様々あるが、相手との駆け引き、コンビネーション、戦術は大きな魅力だと感じている。勝てば官軍とは言うが、arco-irisの打倒FUNの道標はどの方向を指しているのだろうか。

FUNは終始冷静だった。崩されての失点ではなかった事もあるが、激しいプレスにもボールをキープする、まわす事を心がけていた。昨年と比べて両チームの得点差は縮まった。しかし”質”の面ではチームで成長してきたFUNの完成度の方が一歩も二歩も先を行っているチームのように感じた。

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