新聞の最新情報バックナンバープリント ランチBOX便り2011年11月23日(水曜日)

ランチBOX便り

  • 1123日 水曜日
■発行・編集:株式会社スポーツリンクアンドシェア

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 1月28日(水)7回目となるランチBOXトーク。フットサル編の最終回を飾るのは株式会社電通のサッカー事業局に在籍する谷敏弘(たに としひろ)氏と同じくサッカー事業局サッカー業務2部の藤野恒一郎(ふじの こういちろう)氏の両氏を迎えてのランチBOXトークとなった。今回は参加者5名の中になんと高校生も1人参加。まずは谷さんより「サッカーまたはフットサル界でどういうことをしたいのか?何をしたいのか?を交えて自己紹介をお願いします」とうことで、これまでにない緊張感(というかこれが普通?)の中でランチBOXトークがスタート。参加者が各々に自己紹介を終え、その後両氏の今に至る経緯をお話いただいた。特に谷さんは02年W杯を展開すべく同社内に97年にサッカー事業局が発足したその2年後の99年に入社。その後02年、06W杯を体験し、さらにオリンピックもシドニー、北京を経て現在3回目となる10年W杯を迎えようとしている。入社当初はなんでも、仕事をこなし、その後2000年からはサッカー日本代表のスポンサー担当、02年にはチームに帯同しながら同じくスポンサー対応、その後TV放送権の業務に携わり、2005年からアジア(AFCや東アジアサッカー連盟)やクラブW杯も担当と過去10年間のサッカー史を支えてきた一人といえる。フットサルについては07年Fリーグ当初からマーケティング業務に携わっている。

 そんな谷氏から「どうしてこの会社(電通)を知っているんですか?」という問いに「同社のOBによる講義で知った」とか「パソコンでサッカー関連の仕事を探していたら見つけました」さらに「就職活動をしていた先輩から聞いた」「本を読んでいて知った」など。ちなみにほぼ全員がパソコンで検索したことがあるとのこと。そしてランチBOXを1/3ほど食べたところで「スポーツマーケティングってどういうことだと思いますか?」と藤野氏から質問。参加者の箸が一瞬止まるも、各自がこれまでの経験や知識から頭をフル回転させて感想を述べる中、「スポーツ側から一方的に(スポーツの良さ)主張するのではなく市場(受け手)が何を求めているのかを把握すること」(畔蒜さん)という答えに対して「競技団体との違いは?」と谷氏からの質問に「うっ」と言葉に詰まる。一息あって谷さんが笑顔で「うち(電通)を受けようと思っている人っている?」という質問に参加者全員が挙手。続けて「例えば採用試験をイメージした時にうちは採用試験で面接を重視する社風があります。広告代理店ということで特にクライアントの要求に対してプレゼンを行うことがあります。色々な質問や問いかけに答えられることが重要なのでプレゼンテーションがとても必要とされます。だから今日もそういったことを意識してもらえるといいのかなって思います」と参加者はアドバイスをいただいた。

 また「広告代理店の電通がスポーツを、サッカーを取り扱っている理由」にふれ「電通は大きく営業(20営業)と内勤にわかれます。営業は外資企業を合わせて6000社以上のクライアントとお付き合いしています。私たちは内勤なんですが、内勤は4マス媒体(TV、新聞、雑誌、ラジオ)+インターネットとのお付き合いがあります。営業がクライアントからTVのメディアバイイングを受注してそれをTV局に打診して枠を押さえてTVで露出するということを営業と内勤が一緒になって取り組んでいます。私見ですが、うちのスポーツビジネスが世界で上位にあるのは、営業機能を持っていること、さらにこの営業機能がかなり力を持っていることが理由だと思います。各スタッフ担当のクライアントはあるんですが、TV作業やPRなど様々な業務を担当して、いわゆるアカウント・エグゼクティブが責任を持って色々あるソリューションのひとつとしてスポーツやサッカーがあるという位置づけなんです。こういう(営業と内勤のバランスという)強みを持っている中で、コンテンツというサッカー・スポーツと媒体をミックスさせてクライアントに対してソリューションを提供できるかがですね」と谷氏が語った。
 ※広告代理店がスポーツを扱っているのは日本だけで、国外に目を向けるとスポーツマーケティング専門の会社が役割を担っていることが専らである。

 さらに「なぜフットサルに参入したのですか?」という質問に「一言ではなかなか難しいですが、、うちはサッカーから始まったけどサッカーとフットサルは両軸と考えています。スポーツの最終的な目標は2つあって、ひとつは競技力向上、いわゆる強化。もうひとつは普及でサッカーの場合だとピラミッドの底辺に層に対してどのようにアプローチするか。サッカー先進国であるブラジルであったりスペインはサッカーとフットサルを両軸として考え、そいういった文化もある。スペインなどは子供のころから両方のスポーツをやっていて途中で“サッカー”と“フットサル”に分けられるシステムがあって成立している中で、将来的にフットサルを伸ばしていくことが重要だし、サッカーの成長にも不可欠だと思ってやっています。まだまだビジネスとしては成熟していませんが、(日本は)他の国とは違ったとことがあるので他と同じことをしてても駄目で、具体的には競技している人達が純粋に
カラオケとか映画を見るとか、そういった関係に近い形でフットサルを見に行くような独特な文化を醸成できればと考えています」と谷氏が丁寧に答えていただいた。

 その後Fリーグの魅力、フットサルの魅力をスポンサー獲得にあたってどのように説明しているか、また今年開催されたブラジルで行われたフットサル世界選手権を通して、日系企業とスポーツビジネスの関連性などについてお聞かせいただいた。最後に谷氏より「不況の時代にスポーツ業界は厳しいですが、まずは前提に平和であることがスポーツをできるということで、スポーツをできていることが平和な環境だということ。人を幸せにする仕事だと思っています。とはいえ夢だけを追い続けることには限界があるので、そのへんは現実を見つめてほしいし、今回のように色んな方の意見や声を聞くことが重要だと思います。」と就職を考えている学生にアドバイスを送った。

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やはりというかまたかというか、最後を飾るのは主催者贔屓の桃六(東京都中央区京橋2-9-1)(3回目の登場!)」。今回は赤飯に栗ご飯に白米と3種類から選べる贅沢さ。何度もふれるが女優の森光子さんさらには俳優の松平健さんも御用達の弁当。本来は団子などの茶菓子が専門で、いつも夕方に行くと余った団子をおすそ分けいただけるという特典?もあったりなかったり。是非、東京の京橋へお越しの際は一度立ち寄ってみて下さい!

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早稲田大学スポーツ科学部4年 白石幸平さん

 

 スポーツ業界と一言にいっても多岐に亘る業務がある中で、電通ひいては広告代理店のスポーツへの関わり方、考え方を現役社員の方から語って頂ける、非常に刺激溢れた素晴らしい機会でした。そのやり取りの中で特に新鮮な発見だった事は、私たち学生が持っている電通あるいはスポーツ事業のイメージは実際の業務とは必ずしも一致しない、ということです。 私たちが普段の生活において触れる、「電通」なり「スポーツ事業」は非常に華やかです。だからこそ、私達はそれらに対して、無条件に派手なイメージを持ちがちだと思います。
しかし実際には、その何倍もの地道な作業や働きがあち、それらがあるからこそ、私たちの目に触れる「派手な」コンテンツが完成するのです。 非常に単純ではありますが、そのイメージと実際のギャップが最大の驚きでした。また、「スポーツ」「フットサル」を多面的に見ることができ、非常に有意義な時間でした。この場を作って頂いた川前様、そして貴重なお時間を割いてご面談をして頂いた、電通サッカー事業局の谷様、藤野様にはこの場をお借りして心より御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

長井玲佳さん

 正直お話の内容についていけませんでした!!(笑)スポーツ業界に目を向けたのも、サッカーをもっと知りたいと思いはじめたのも本当にごく最近のことで、マーケティングやビジネス?その他諸々、全く知ろうとしなかったため、本当に無知状態。私はあの場にいてよかったのでしょうか?!と今振り返ると恥ずかしくなるのですが……何を質問してよいのかもわからず、というところでした。が!サッカーのおかげでこうした全く新しい業界のお仕事や、今回お話して下さった電通の谷さん藤野さん、同じ志を持った学生、この場を提供して下さった川前さんに出会えました!おおげさかもしれませんが、わたしの人生はサッカーに導かれているような気がします!サッカーだから今こうして行動できる、知らない分野でも勉強してみようと思える、サッカーがあるから頑張れる、自分でもなぜそう思えるのかがわかりません、不思議です!だからこそ、また前へ進んで、とにかく今は情報集めとサッカーだけではなくスポーツ業界の現状把握に努めていきたいと思います!

細川智寛さん

 今回お話を聞かせていただいて、日頃抱いていた電通に対することや、広告代理店がマーケティングを行うメリットなど、抱いていた疑問を解決し、理解することができました。普段とは違った視点からモノを見る、人と人の関わりを大切にする、といったことからFリーグ発足等の新しいビジネスへと繋がっていくのだと実感しました。今回の体験は自分にとって、とても良い経験になりました。ありがとうございました。

今回を持ちましてランチBOXトーク~フットサル編~は終了いたします。さてこれまでのトップランナーは以下の通り。

第1回 株式会社ラクシーズ 代表取締役 間瀬佳昭(ませよしあき)

第2回 株式会社フロムワン 専務取締役 岩本義弘(いわもと よしひ)、田尻美寧貴(たじり みねたか)

第3回 バルドラール浦安GM 浅野清春(あさの きよはる:浦安スポーツネットワーク株式会社)

第4回 株式会社エフネットスポーツ 代表取締役 金子諭(かねこ さとし)、鈴木陽二郎(すずきようじろう)

第5回 ミズノアルファーサービス株式会社 部長 野見山健(のみやま けん)

第6回 フットサル専門誌「フットサルナビ」白夜書房 大久保陽介(おおくぼ ようすけ)編集長

第7回 株式会社電通サッカー事業局 谷敏弘氏(たにとしひろ) 藤野恒一郎(ふじの こういちろう)

尚、次回は09年の夏に違うスポーツ業界のトップランナーを招聘してランチBOXトークを開催予定です。どうぞご期待ください。

 

「『なんで?』って常に考えることが重要だし、(相手からの)『なんで?』に答える」と答えてくれたのは入社2年目の藤野恒一郎さん。本人は高校卒業後にスペイン大学に入学。卒業後に「日本のサッカーを仕事にするんだったら電通に行ったら」という知り合いの指南のもといざ入社。電通ってどんな仕事をしているですか?という問いに「先輩の受売りですが、われわれの仕事を例えると野原にポツンと神社があるわけで、そこに賽銭箱があってたまに誰かが(お金)を入れてくれます。っで誰かが『お祭りをしたい』と言うけどお金がない。まずはその敷地内の草をきれいに刈り取って平地にします。これが土台です。今度はお客さんを呼ぶために『てきやさん』を呼んで露天を出します。でも誰でも露天をだすと乱れてしまうので、そこはコントロールして敷地を仕切って『あなたの場所はここで、この大きさをだといくらですよ』露店主に伝える。さらに露天を出したからって人がくるわけではないので、外に対して告知をします。看板をだしたり、人に伝えたりと。こんな風になにもない所を開拓してそこにビジネスモデルをつくってさらに次へ拡げていくことだと教わりました」。

 また谷敏弘氏は「うちは“人”ですね。昔よく言われてましたが(電通は)個人商店で、個人個人がやっていることが多岐にわたり、隣の人がなにやっているかわからないし、同期が百何人いるけどなにやっているかわからないけど、そんな個人が集って積み重なっていった結果が広告業界で今の業績があるわけで、
やはり個人の集合でしかないと思います」。

 そんな電通は国内トップの広告代理店で社員は約6500人。世界で第5位(2007年の収益)。電通単体ではワールドワイド・アド・エージェンシー・ランキングとして22年連続世界一位となっています。